ガールズブルー

好きなものをきままに考察してます。

「闇金ドッグス2」における安藤忠臣についての感想と考察

こんばんは。
前回から間が空いてしまいましたが、今回も懲りずに考察していきます。
果たして需要あるのか?と思うけれど、何より自分の中で燻っている闇金ドッグス熱をどうにかしたいので、とりあえずは文章にして落ち着こうと思います。
皆さんに、もっと闇金ドッグスを知ってほしい。んで、嵌ったら考察感想を書いてほしい。その時は喜んで読みに行かせて頂きますm(__)m

 

ということで、今回は「闇金ドッグス2」についての感想と考察をしていきたいと思います。


個人的に「闇金ドッグス」の実に闇金らしい、あのラストの後味の悪さは嫌いじゃないのですが、恐らく好き嫌いが分かれてくる、もしくは、ああいったテイストの話が苦手という方もいらっしゃると思います。
闇金ドッグス以外で山田裕貴さんを知った方は、ファンとして観たいけれど怖くて観れない……という方も少ないのでは?
そんな方々にお勧めしたいのが、この「闇金ドッグス2」から観始めること。
後の「闇金ドッグス3」もそうなのですが、「闇金ドッグス」と比較するとかなりマイルドになっています。(当社比なので違う場合は悪しからず)
闇金ドッグス2」から観始めて、この雰囲気になれてから、ガチバンシリーズ→闇金ドッグスという順番で観ていくと、話の流れが分かりやすいかなと思います。

 

前置きが長くなりましたが、そんなこんなで結構観返す頻度が多めの「闇金ドッグス2」。
ネタバレしまくり&毎度のことながら、勝手気ままな考察していますので、その点ご了承ください。

そして毎度のごとく超絶長いです。すみませんm(__)m


ではまずは、あらすじから。

 

【あらすじ】

闇金稼業も板についてきた元やくざの組長・安藤忠臣(山田裕貴)は、債務回収先で偶然再会した中途半端なイケメンホスト・須藤司(青木玄徳)を雇い、順調に闇金企業“ラストファイナンス”を回していた。そんなある日、毎月元金まで返済する常連の優良顧客・岡林(黒田大輔)から、追加融資の相談を受ける。付き合っている場末のスナックのママ・あざみ(伊藤裕子)から、母親の手術費で200万円が必要だと言われたらしい。返済能力を超えた金額に躊躇する安藤だったが、今までの実績を信じて条件付きで200万を貸す。だが、稚拙な資金繰りは上手くいかず、岡林は行方をくらましてしまう。焦った安藤は、岡林の言葉を思い出してあざみの元を訪れる。ところが、あざみはとんでもない曲者だった……。

 

 

さて、では早速考察と感想を。

 

始まりはどこかのスナックでのシーンから。客の突然死?に動揺するママと客(と思われる)が描写され、物語は始まります。

 

常連客の岡林と談話する忠臣さん。お金数える姿が様になってるよ……。(何目線だ)

この岡林、オープニングシーンで出てきた客ですね。今回の物語のキーとなる人物で、毎回きちんと元本含めて借金を返済する優良顧客のようです。

 

場面は変わって、今度は返済が滞っている客の元へ向かう忠臣さん。

取り立て先には、先客がふたりいました。

他社取り立て屋と、中途半端なイケメン面でお馴染み(実際はかなりのイケメンですよ)の須藤司です。

はい。出てきました司くん。彼の初登場は「闇金ドッグス」(詳細:

「闇金ドッグス1」の感想と考察 - ガールズブルー)でしたね。いやー、彼がまたいいキャラしてるんですよ。まあ、彼についてはまた後ほど触れるとして。

 

どうやら二人とも、忠臣同様取り立てに来た様子。どちらが先に取り立てるかで揉めています。(小学生の喧嘩かよ)

司に「俺のバックには大山彦組の有藤さんがついてるんだよ!」と粋がるスキンヘッド(仮称)。

ああ……よりによってその組の名前出しちゃう??

そんなスキンヘッドの肩を優しくポンポンと叩き、「有藤と知り合いか」と微笑を浮かべ問うのは忠臣さん。うん、怖い。

「ああ!?クソガキが……ぶち殺すぞっ」って言い切る前にビンタお見舞いされるスキンヘッド。案の定でしたね、ご愁傷様。

「有藤に電話してみるか。有藤がバックなんだろ?」と電話をかけようとする忠臣さんに動揺しまくりのスキンヘッド。最終的に「マニュアルです!すみません」と謝りながら逃げ去ってしまいます。

相手が悪かったね、スキンヘッド。まさか、目の前に大山彦組の元組長がいるなんて知る訳ないもんね。どんまい。

 

そんなこんなで呆気に取られていた司を横目に、忠臣さんは債権者に取り立て開始。

(余談1:この冒頭シーンで忠臣が「別所さーん」と呼ぶ声がやけに可愛い)

最初は穏やかな口調で話しつつも、返す気がないと分かるや否や、息子の会社に電話をかけて脅します。それに焦る債権者に「今回は利息だけでいいんだから」と優しく促し、しっかり取り立てる忠臣さん。

この飴と鞭の使い分けよ……。「闇金ドッグス」でのラストの取り立てを彷彿とさせた。暴力と怒号に訴えた取り立てより、よっぽど怖いわ。

(余談2:「利息だけでいいんだから」と詰め寄る忠臣さんの表情がめっちゃ色っぽい。怖いけど色気ある。どういうことだ。あと、よく見ると瞬き全くしていない。山田さん凄い)

 

そんな忠臣の取り立ての様子を見ていた司。ちゃっかりラストファイナンスまで着いてきてます(笑)

司はひまわり金融から借りた金の返済ができず、取り立てのバイトをさせられていました。

 

さて、一旦ここで須藤司について触れますね。

前作の「闇金ドッグス」で登場した彼。忠臣が借金返済のために、小中に言われて債権を買った債権者がこの須藤司でした。

小中に「その中途半端なイケメン面がお前の担保だ」と言われた元ホストの女たらし。

司は小中に言われ、借金の返済をするために、何人もの女性と結婚・離婚を繰り返し、名義変更することで、町中の闇金から金を借りまくっていました。

しかし、面が割れ、今ではお金も借りられず、返済も滞っているという現状。

 

そんな状態の司は忠臣に「お金貸してくんね?」とお願いするも、「馬鹿かお前は」と一蹴され、追い出されそうになりますが、店の前には女性客が……。ここで司が才能を発揮。

忠臣の怖い雰囲気に、お金を借りたいと言えない女性客。しかし、司が元ホストの才能を活かし、甘い言葉でお金を借りさせます。

その様子を見た忠臣は、顧客取り込みに利用できると踏んで、司をラストファイナンスで働かせることにします。

これが功を奏し、司の電話には女性客からの電話が後を絶たず……。その様子を見てしたり顔の忠臣さん。うん。可愛い←

 

順調に客を獲得していく司は「俺これ天職かもしれないっすわー!」と上機嫌。

「ホストの方が儲かるだろ」と返す忠臣に表情が曇る司。

司はホスト時代に仲間に嵌められ、借金を背負ってしまったことを忠臣に明かします。

「俺つくづく思ったよ……仲間なんて言葉は嘘っぱちだって」

そう言いながらも、「なんちゃって」とはぐらかす司。そんな司を見る忠臣の表情は複雑です。

思うに、忠臣はこの時初めて司に同調したのだと思います。“同情”ではなく、あくまで“同調”。

忠臣は司の話を聞いて、自分が裏切られた瞬間を思い出した。ただそのことを悲観しているわけではなく、何の接点もないと思っていた司が、自分と共通の念を抱いていたことを知り、それが忠臣の司へのガードを緩める一つのきっかけになったのかな?と。

「ま……野良犬みたいなもんすよ」と自嘲する司を見やった後、目を伏せ煙草を吸う忠臣の目が完全に“無”でした。

前回の考察でも書きましたが、ちょいちょい出てくる忠臣さんの“無”になる瞬間。毎度このスイッチの切り方が印象深いんですよね。電話がかかってきて、我に返るような仕草の演じ方、山田さんさすがだなあ……。

 

シーンは変わって、スナックで話すあざみと岡林。

あざみ(スナックのママ)は母親の手術費のために200万必要になったと涙し、彼女と結婚するつもりでいる岡林は、どうにかあざみのために金を用意できないかと忠臣の元を訪れます。

この時何故か両手で指を鳴らす忠臣さん。え?どうした??(笑)岡林は優良顧客だから、気が緩んでいたのか??

だからこそなのか、いきなり岡林が「200万貸してください」とか言い出すもんだから、呆然とする忠臣さん。そりゃそうだ。

女のために金を借りる岡林に少し訝し気な忠臣ですが、これまできちんと返済してきたことを踏まえ、「10日後に利息含め260万、一括で返せるなら貸してやる」と200万を差し出します。

その200万を、買ってきた御守りと一緒にあざみに渡す岡林。あざみは岡林に泣いてお礼を言い、「お母さんが治ったら紹介させて」と笑みを浮かべるのですが……。

まあ、そのお金をどうしたか…というのは想像通りでした。

あざみは岡林のみならず他の客をも騙し、金を巻き上げていたのです。

あざみは大学生の一人娘がいました。ライトノベルが好きな、大人しい印象の子です。大学生だというのに、門限を守りなさいやらお昼は家で食べなさいやら、頻繁に電話をかけてる所を見るに、まさに娘を“溺愛”している。

娘のためにひたすらお金を貯めるあざみ。お金を得るためならば手段を選びません。

岡林はまさにそんなあざみの恰好のターゲットだった、という訳ですね。

 

そんなこんなでまんまと騙され、200万円をあざみに渡してしまった岡林ですが、案の定返す充てがなくなり、勤めている居酒屋の売り上げ改ざんしようとするわ、レジのお金盗もうとするわ、もう散々です。

 

そんな頃、忠臣さんはというと、200万円を貸した岡林からの返済が遅れイライラ。その上、ひまわり金融の差し金で司を利用され、100万円を奪われてしまいます。しかも、司はその責任逃れのために忠臣から逃げ出す始末。

信用していた顧客からの返済はなく、取り込んだ司からは100万円盗られた上挙句に逃げられる。

闇金稼業が順調だっただけに、この状況に苛立ちを隠せない忠臣さん。

「舐めてたのは、てめえじゃねえのか?」と鏡に映る自分を鏡ごと殴ります。

なんだか「闇金ドッグス」を彷彿とさせますね、このシーン。よれよれのワイシャツで路地にうずくまりながらも、光を失わなかったあの時。

忠臣さんって本当こういう時にこそ、力を発揮するというか。追い込まれてからの巻き返しが凄いんですよね。

 

忠臣は金を回収するため、岡林を探し回り、その道中で岡林が結婚すると言っていたスナックのママの事を思い出します。

岡林の足取りを掴むため、スナックへと向かった忠臣は、そこであざみが岡林と結婚するつもりなどないこと、そして一人娘がいることを知ります。

その後、岡林を見つけ出し、金を返せと脅すのですが、まあこの時の忠臣さんが怖いったらない。

笑いながら道路に突き落とそうとするわ、「260万くらい腕の一本落とせば何とかなるんだけどな」とかさらりと言っちゃう。

こういう時の忠臣さん、完全にスイッチ入ってますよね。もうこいつ金返す気ないな、って分かった瞬間、本当に容赦ないというか。このあたり、さすが元組長というべきか。腹の据わり方が違う。まあ、それでも、脅すだけだし(めっちゃ怖いけど)、返す方法提示してる時点で大分優しいと思うけどね。ひまわり金融とかもっとえげつないことしそう。

 

そんな岡林に金を返させる方法として、保険屋を紹介するつもりだった忠臣ですが、その話を進めていくうちに、岡林に多大な保険料がかけられていることが判明します。それをかけていたのは、スナックのママ、あざみでした。

忠臣は、あざみが保険金目当てで岡林に近づいたのではないかと疑いますが、岡林は聞く耳を持ちません。それどころか忠臣に逆切れする始末。それまで怯えて逃げ回っていたのにね。

ここの逆切れショー、岡林役の黒田大輔さんの演技が光っていました。なりふり構わず、靴を振り回す岡林と、表情一つ変えずにただ避ける忠臣の対比が、追うものと追われるものを明確に示しているシーンというか。

 

岡林は忠臣を振り切り、あざみの元へ向かいます。

あざみは岡林に甘い言葉をかけますが……もちろん狙いは保険金。手慣れた様子で毒を盛り、殺そうとするあざみ。

そんなあざみから、命からがら逃げ出した岡林は、待ち構えていた忠臣に「殺されそうになった」と泣きつきます。

「どうすればいいんですか?」と縋る岡林。そんな岡林を冷たくあしらいながらも、安藤はお金をだまし取ったあざみから金を取り戻す方法を考えます。

思いついたのは、あざみの一人娘を利用すること。そのために、逃げ出した司を見つけ出し、「仕事を紹介してやる。成功報酬100万だ」と持ちかけるのです。

 

お金借りている身で逆切れした挙句、身の危険を感じたら調子よく助けを求める岡林。

自分のせいで忠臣に100万の損害を与えたにも関わらず逃げ出した司。

そんなどうしようもない二人に忠臣さん、ちゃんと金返す方法考えてあげてる……優しくない? まあ、ふたりを利用して金を回収することが目的なんだろうけどさ。ひまわり金融だったら、もっとえげつないことしそう。(本日2回目)

 

 さてはて、こうしてあざみから金を回収するために、ふたりを利用した策を実行する忠臣。

司をあざみの娘であるななみに近づかせ、気を持たせた上で、百貨店の職員を装った岡林から、2000万円もの指輪を購入するお金を出させることに成功します。

ななみが司のためにと支払ったそのお金はもちろん、あざみがこれまで保険金殺人で溜めてきたもの。

憤ったあざみは、ななみを引き連れラストファイナンスへ乗り込みます。

警察に通報すると訴えるあざみですが、忠臣はあざみのこれまでの所業を全て調べ尽くしていました。ここで通報でもしようものなら分が悪いのはあざみも同じ。

そして思いもよらぬ所から援護射撃が。あざみが愛してやまない娘のななみも、母親がこれまで人を殺してきたことを全て知っていたのです。

そんなあざみを、内心軽蔑していた娘に「あなたのために殺してきたんじゃない」って言っちゃう母親…。うん。あざみさんも随分前から壊れていたんだなあってこの時思った。娘しか縋るものがなくなり、依存してしまった。それはもう、娘のために人を殺すのも厭わないほどに。

「ななみを生むのに38時間もかかったのよ……?おなか痛かったけど、あなたの愛を必死に受け止めたの」と涙を零すあざみに、ななみは容赦なく「私は私の人生があるんだよ!」と声を荒げ、出て行ってしまいます。娘を一番愛していたあざみは、打ちひしがれますが、そんなあざみに「終わったか?」と冷静に返す忠臣。

 

ここの親子の会話。忠臣と司はどんな気持ちで聞いてたのかなって、少し考えてしまいました。その人の性格の根底にあるものって、やはり幼少期の経験だと思うんですよ。ななみも自分に依存し、自分のために父親すら殺す母親への葛藤は、これからも続くだろうし、忠臣と司もそれぞれに抱えるものがあるから。

 

最後の悪あがきに訴えてやると脅すあざみですが、忠臣は全ての会話を防犯カメラで録画していました。こうなるともうあざみに成す術はありません。

 

こうしてあざみから2000万円を奪い取ることに成功した忠臣。

忠臣は元本と利息、経費含め500万円と、司への報酬100万を引き、残りを全て岡林へ渡します。戸惑う岡林に驚く司。しかし当の本人は素知らぬ顔です。

「何であいつに?」と納得いかない様子の司に対し、「俺は詐欺師じゃねえ。金貸しだ」と言い切る忠臣。

岡林は戸惑いつつも金を全て持ち、去っていきます。そして彼の末路はというと……。うん。そうなっちゃうよね、やっぱり。

お金に溺れた人間と、お金に依存した人間の末路。

 

「物騒な世の中だなあ」ってあなたが言いますか忠臣さん(笑)

司とふたり街を歩く忠臣。

そこへ忠臣に、冒頭に出てきたスキンヘッド(大山彦組の代紋語ってた人ね)を捕まえたと、大山彦組の有藤から連絡がきます。

そのやり取りに「元組長って本当だったんすね」と話しかける司。

「何で足洗ったんすか」と聞かれ、「銀行口座も作れなきゃ、車も買えねえ。そんな世界いたって先が見えてんだろ」と忠臣は返します。

 

うーん。前回の感想にも書きましたが、こういう台詞聞くと尚更、忠臣さんは組長の座に固執していなかったことが伺えますね。ただ、その座につくことが兄貴の願いであり、そのためだけに必死になっていたというか。

若い頃からヤクザに身を落として生きてきた忠臣だからこそ、いろんなヤクザの行く末をその目で見てきたんだろうな。だから、組長になったとしても、その行く末をある程度理解していた。

周りから見たら、矛盾の塊だよなあ忠臣さん。ヤクザの果てに待つものを誰よりも理解していただろうに、ヤクザの道を突き進んだ。 

結局は次郎により、その道を自ら閉ざした忠臣だけど、忠臣にとってしてみれば、いつ訪れてもおかしくない結末が早めに来たって感じだったのかなあと。

そんな忠臣さんでも、次郎に裏切られていたことは想定外で、そっちの方が忠臣さんにとっては堪えたんだろうな。

 

 

最後は「ひまわり金融に100万回収しにいくぞ」と。ただでは転ばない忠臣さん。

取られた分はきっちり回収する。なめられたらこの業界やっていけないもんね。

 (余談:ここ忠臣と司が並んで歩いてるシーンなんだけど、山田さんのスタイルの良さに戦慄。顔小さい。脚長い。要注目)

 

うん。一連の流れ書いてて思ったけど、これのどこがマイルド?と言われそう(笑)

しかし、1に比べたらこれでも全然マイルドだと思うんですよ、後味的にね。1が結構なえげつなさだったっていうのもあるけど。

何より忠臣さんの成長が凄いんですよ。だから安心して見れるというか。1の忠臣さんはどん底まで一回落ちるので、それ含めて視聴が辛いんですよね……。

 

だってさ、ガチバンで、メモ書きにすら手こずっていた忠臣さんがですよ? あざみから金を取り戻すために、策を練って、シチュエーションから台詞回し、小道具の準備まで全部しちゃうんですよ!?

たった一文字書くのにもたどたどしかった18歳の忠臣がここまでくるのに、どれだけ努力したんだろうって考えたらもうね……。

若頭補佐(ガチバンニュージェネレーション)から組長時代に相当勉強したんだろうなと思います。若いうえに学もない忠臣が、馬鹿にされないようにただひたすら努力し続けていた形跡が、こういった形で分かるのは、視聴者としてはとても興味深いです。

 

さて、こうして長々と書いてきましたが、個人的に「闇金ドッグス2」好きなんですよね。全シリーズで一番視聴したと思います。何でかなーって考えた時に、多分それは忠臣の成長が顕著に分かるのと、司が加わったことでコメディ要素が増えたこと、それによって忠臣の新たな一面が見れたのが大きいのかなと。

ガチバンから始まり闇金ドッグス1へ続きますが、とにかく話が重いんですよ。誰か忠臣さんを救ってあげてくれ…と願わずにはいられない展開が続くわけです。

そしたら2にして現れたんですね、須藤司が。ただの借金にまみれた調子のいいホスト崩れかと思いきや(酷いw)、忠臣さんにはこういう相方が必要だったんだ!と納得させるそのキャラクター。

 

孤高のアウトローであった安藤忠臣が、須藤司を関わっていくことで、どういった変化を見せるのか。逆もしかりなんですよね。

これからこの忠臣と司のコンビが見せる「闇金ドッグス」が楽しみでならない。そう、次に期待を寄せてしまう、そんな作品となっています。

 

 

最後にもうひとつ余談。

今回の見どころのひとつ。岡林役の黒田大輔さんの演技力が凄まじい。

山田裕貴さんも黒田さんの演技にとても感化されたと、インタビューでおっしゃっていましたが、本当に圧倒されました。

岡林のキャラクターって、何だか誰もがこういう人いる!って言ってしまうような、そんな性格してるんですよ。一見柔和な面立ちだけど、実際はひたすらえげつなくて、弱いのに強がって粋がってしまう。

忠臣に追い詰められた時の不甲斐なさったら、もう凄いんですよ。それを見事に演じきった黒田さん。こういう役者さんを「闇金ドッグス」という作品で知れたことが、とても嬉しかったです。

 

相変わらず長ったらしくてすみません(汗)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。